富貴蘭　フウラン

富貴蘭たぁのう、野生蘭じゃフウランの変異品種のことなんじゃそうじゃ。ここじゃぁのう、富貴蘭のもとになったいわれとる、フウランについて紹介したい思いますけぇの。

フウランたぁのう、単子葉植物ラン科に属しとって、木に着生する常緑多年草なんじゃそうじゃ。茎はみじこぉ直立しょぉってのう、隙間なく葉をつけるそうじゃ。この葉は細ぉてのう硬とうて、先端の方がとがった形をしとるんじゃが、断面が三角になるほど厚くて、鎌形で互生するんじゃと。このフウランは夏に花茎を出するんじゃと。

花の色はのう、白ぉ、数個の花をつけますけぇのう。その花びらぁ、萼片が３枚で、花弁が２枚っちゅう構造になっとるんじゃ。距は彎曲しょぉっての、花柄と同じくらいの長さがあるんじゃと。この萼片、花弁、距、花柄は白色をしとるんじゃけぇの。その花はぶち美しゅうて、香りもようて、観賞用に栽培されとるんじゃ。ほいでからに、園芸品種でもあるんじゃと。フウランは、一つの株じゃぁ、たいがいの花が同じ方向を向いて咲くけぇ、ぶち印象的なんじゃ。

このフウランも富貴蘭も、ともに日本蘭なんで、ぶち乾燥に強いし、栽培もそれほどいたしゅぅのぉてのう、ポイントをおさえとりゃぁ、誰でも簡単に栽培できてしまうようじゃのう。

富貴蘭は江戸時代に富貴な人に愛好される蘭として有名じゃったためにこがぁな“富貴蘭”っちゅう名前がついたとされとるんじゃと。